のだめカンタービレ Selection CD Book
Amazonから届いていた「のだめカンタービレ Selection CD Book」を、やっと開きました。
講談社 (2005/08/10)
売り上げランキング: 2

ふろくも嬉しい
なんというか微妙な曲目。
クラッシック初心者にもお奨めなかなか複雑な構造をしています。まずカバーから本を外し、次にビニールのカバーと紙のカバーを分離させて、やっとCDが取り出せます。これを失敗すると、紙のカバーを折ってしまうことがあるらしいので、ご注意を。
ちなみに、初版おまけのしおりは清良たんでした。
まずはCDの収録曲を見てみましょう。
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第8番「悲壮」より第2楽章
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 第1楽章より前半部分
ガーシュウィン ラプソディ・イン・ブルーより
リスト メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」より
モーツァルト オーボエ協奏曲より第1楽章
ドビュッシー 喜びの島
ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
R.シュトラウス 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」より
ベートーヴェン 交響曲 第7番より第1楽章
海老原大作 ロンド・トッカータ
クラシックのCDには2つの種類があるといえます。クラシックの曲は数十分と長いものが多いので、その一部ずつを収録して、たくさんの曲を聴かせることを目的としたものは「カタログ」です。そうではなく、曲を全部きちんと収録したものは「作品」とでも呼びましょうか。このCDはまぎれもなく「カタログ」であり、ここで気に入った曲を見つけて、今度はきちんと「作品」のCDを買って楽しむのが、お行儀のいいクラシックの聴き方だといえます。
一方で、「カタログ」をざっと聴いて「ふーんこんな曲なんだー」というレベルでクラシックに深入りするのをやめておき、マンガを楽しむ、というスタンスもありますね。それもまた良しだと思いますが、当サイト的には、気に入った曲を買ってみて、ひと月ぐらい繰り返し聴き込んでみることをおすすめしたいところ。ラフマニノフなんか、このCDでは良さの1/10も分かりません。
それはそれとして、このCDは軽く流して聴いてもいろいろ変化のある曲が揃っていて、初心者にもそれなりに馴染みやすいのではないかと思います。ラプソディー・イン・ブルーやモーツァルトのオーボエ協奏曲なんかは特に耳に残りますね。私のよく知らない奏者、指揮者が多いのですが、「ティル・オレイン・シュピーゲルの愉快ないたずら」が作曲者のR.シュトラウス本人の指揮による演奏なのがマニアックです。
本の方も見てみましょう。
カラーイラストは、コミックスにカラーで収録できなかった今までのイラストがほとんど。収録曲の解説は、もぎぎさんの解説は分かるけれども海老原さんのは難解すぎ。音楽学校の生徒向けの文ですね。まあ、あんまりしっかりと対象読者を把握した解説ばっかりだと、うちのサイトのようなのの存在意義がなくなってしまうので、良しとしましょう。
「ロンド・トッカータ」は一部楽譜つきの超マニアック解説(あらかじめ“クラオタ=クラシックオタク的”と断っているほど)。この曲が生まれた経緯も解説されています。
それにしても、この本、背表紙の厚みを出すために厚い紙を使っていて、あまりページを開くとバキッと壊してしまいそうでこわいです。
のだめファンでクラシックもそれなりに知っている人なら、がんばって買うほどの内容ではありませんね。逆にいえば、クラシックに詳しくないのだめファンなら、買う価値は十分にあるでしょう。
1~5巻あたりの登場曲がメインでR☆Sオケが演奏した曲やパリ編になってからの曲はほとんど出てきませんが、それでも聴きごたえのある曲をがんばって収録しているな、という気がします。まずはこのCDで「この場面はこんな曲なのかー」と知り、もっと知りたくなったらもっとCDに手を出してみる、まあいいやと思ったらここまで、といった感じで。「のだめ」は、曲を聴いてみたい気分にさせてくれる漫画だと思いますから、もっと聴いてみたくなったらこのサイトを参考にしてみてくださいという感じで、どうでしょう。
- 2005-08-16 (火)
