のだめカンタービレ 16巻 あらすじ 登場曲
あらすじ
マルレ・オケの常任指揮者として本格始動した千秋は、オーディションで加わった新団員(黒木、ポールを含む)と、定期演奏会に向けて猛練習を始める。団員の反感を買いながらも、妥協しない千秋(とシモン)。そして迎えた定期演奏会では……。
感想
素晴らしい。これをドラマOA直前に発売するって、なんて商売上手なんでしょう!!ジャンやニナ・ルッツなど、お久しぶりのキャラクターたちが大活躍。黒木くんとターニャの関係、孫Ruiとオクレール先生、そして、最後に出てきたあの人と、細かいポイントもいろいろありますが、今回のキモななんといってもマルレ・オケです。
1巻の感想で「『努力する』ことについての泥臭い描写は、現代では受け入れられないので描かない、という風潮があるのではないか。でも、のだめにはさりげなく描かれていてそこが重要」てなことを書きましたが、今回はじっくりコトコトと描写されています。
オケだけでは食えない楽団員が、千秋の猛練習に不満タラタラながらもついていく様子。シモンの恐怖政治ぶり。黒木くんの苦悩。「信じるって、決めていたから」という千秋のモノローグ。そうして徹底的に追い込まれた果てに訪れる、本番でのアレ。うーん、何かを成し遂げるってこういうことですよねぇ。私も心を入れ替えねば。
p.27でシュトレーゼマンが「三芳の『いも恋』食べタイ」と叫んでいた「いも恋」は、オンラインショップで買えます。
いも恋
「いも恋」は食べたことないのですが、熊本名物「「いきなりだんご」」とよく似ています。いも恋の方が、皮が薄いなど、いくぶん上品な仕上がりになっているようです。
登場する曲
p.7 アンドレ・ジョリヴェ バソン協奏曲ファゴットで募集だと言ったのに、
わざわざバソンで来るなんて
フランスの楽器バソンを愛するポールが、フランスの作曲家ジョリヴェの曲でマルレ・オケのオーディションに挑みます。
このCDに入っている曲が、それだと思われます(データがなくてよく分かりませんが。まだ買ってません)。
p.158 グリンカ 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
並みいるライバルたちとの争いに勝利し、
リュドミラの愛を得るルスラン
それは、この僕!!
デシャン・オケ常任指揮者に就任したジャンが、定期公演で指揮した曲。
グリンカはロシアを代表する作曲家で、このCDには、グリンカの影響を受けたとされるボロディン、リムスキー=コルサコフ、リャードフ、グラズノフの曲も収録されています。
「ルスランとリュドミラ」はロシアの詩人が台本を書いた歌劇。騎士ルスランが、悪い魔法使いにさらわれた婚約者のリュドミラを探し、救い出すというストーリーです。
p.159 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲
そして、あの指揮者コンクールで僕がやるはずだった
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調
どうだ千秋!
ジャンが指揮した2曲目。11巻の指揮者コンクールで千秋が指揮しました。
p.159 メンデルスゾーン 交響曲第4番「イタリア」
派手だね~
このあとも「イタリア」なだけに
演奏シーンはありませんが、演奏会の3曲目といえばメインディッシュの交響曲。交響曲で「イタリア」といえば、この曲しかありません。賑やかな長調としっとりとした短調が組み合わさった、派手な曲として知られています。
p.171 ロッシーニ「ウイリアム・テル」序曲
空気が重い
これが、この劇場と
この人たちが作ってきた空気
息子の頭にリンゴを乗っけて射抜いたエピソードで有名な、スイスの英雄ウイリアム・テルの活躍を描いた歌劇の序曲。11分ほどの、それほど長くない曲ですが、チェロの独奏によってアルプスの朝の情景を描く「夜明け」、それから「嵐」、イングリッシュ・ホルンの音が印象的な「静けさ」、そして、運動会や賑やかショーのBGMとしても非常に有名な「スイス軍隊の行進」という4つのパートで構成されます。
「スイス軍隊の行進」はここ(MIDI)やここ(MP3)で試聴してみてください。きっと聴いたことがあるはずです。
それにしても、11分ほどの曲を早朝(8時ぐらい?)から14時過ぎまで延々とやれば、そりゃ険悪な空気にもなるでしょうね。
このCDは、先のマルレ・オケ公演(14巻)で暴走&決壊してしまったデュカス「魔法使いの弟子」も収録。またオッフェンバックの「天国と地獄」序曲は、「スイス軍隊の行進」と共に運動会の定番曲です。うっかり夜中にこのCDをかけてしまったら、息子(0歳児)が目を覚まして興奮してしまい、大変なことになりました。
おすすめ度:★★★★☆
p.182 ブラームス ハイドンの主題による変奏曲
R☆Sオケが演奏したブラームスの交響曲第1番がメインとなったCD。指揮者のイシュトヴァン・ケルテスは、ウィーン・フィルとのブラームス交響曲全集を録音中に海で事故死。このCDの「ハイドンの主題による変奏曲」は、ウィーン・フィルが(ケルテスに哀悼の意を込めて……?)指揮者なしで録音したものだそうです。
- 2006-10-14 (土)

