エルガー ヴァイオリンソナタ 聴き比べ
ドラマ版では三善家の部分がカットされ、出番がなくなってしまったエルガーのヴァイオリンソナタ。個人的には「のだめ」に出てくる中でも屈指の名曲だと思っているので、ドラマで日の目を見られなかったのは残念でなりません。
玉木さん&上野さんコンビで、どっかの洋館で朝日を受けながら演奏するシーンを観たかった。新春2時間ドラマスペシャルは三善家編で……というのは難しいだろうから、パリのアパルトマンでラヴェルのかわりにエルガーでどうですか、ってパリ上陸記念にイギリスの曲をやる必然性がないですか。
そんな中でも、のだめ効果で……なのかどうかは謎ですが、2年前にはほとんど売ってなかったこの曲のCDが増え、Amazonでもいろいろ買えるようになっています。私もなんだかんだで5枚ほど買ってしまったのですが、そのうち入手しやすそうな3枚の感想を。
エルガー ヴァイオリンソナタのレビューといえば、こちらのサイトもぜひご覧ください。
Edward Elgar - sonata for violin and piano in E minor, op.82
標準版として:五嶋みどり(MIDORI)&ロバート・マクドナルド
ソニーミュージックエンタテインメント (2004/11/17)
売り上げランキング: 28
「のだめカンタービレ」6巻のストーリーを追うように、フランクとエルガーのヴァイオリンソナタを収録したCD。かつてはこのCDが普通に入手可能な唯一のものでした。
私の耳にとってはこれが「標準」なので感想も書きにくいのですが……。五嶋みどりさんのヴァイオリンの音は、ロマンティックな旋律を繊細に表現しつつも過剰に演出しすぎることはなく、聴き手が勝手に思い入れて浸れるようにしてくれる感じ。ピアノの音も美しいです。
こんな(↓)豪華版も出たようですが、音源はどちらも同じみたいです。「最高音質の金蒸着仕様」だそうで。うーん、ヤル気だなあソニークラシカル。
ソニーミュージックエンタテインメント (2006/11/22)
新進ヴァイオリニストの力強い演奏:シモーネ・ランスマ&三浦友理枝
Naxos (2006/07/03)
売り上げランキング: 26590

エルガーの新鮮な魅力。日本版はこちら(↓)
期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ シモーネ・ランスマ(ヴァイオリン) エルガー:ヴァイオリン・ソナタ
シモーネ・ランスマは1985年オランダ生まれ。19歳にしてロンドンのロイヤル音楽アカデミーを卒業(このページを適当に訳)。録音は2005年10月だそうです。演奏はMIDORI版よりもメリハリがあって、躍動感を感じさせるものとなっています。イメージとしては、三善家での「目覚め」というより「さあラジオ体操でも」といったところ? 気持ちのいい演奏です。
日本版の方が値段が安いのですが、中身は日本語のジャケットが入ってて、その下には英語版がそのまんま入ってる、という状態。在庫があれば日本版の方を買う方がいいです。日本語ジャケットには、こんな紹介文が書かれています。
知る人ぞ知る名曲というのも過去形か、登場曲のマニアックな選択でも知られる、音大を舞台にした人気少女コミックにも取り上げられて、一躍注目度が上がったのが、得るがーのヴァイオリン・ソナタです。この曲で味わうことのできる、凛とした気品を湛えた憂愁美は比類のないもので、まさにエルガー以外ではありえない、絶品と申せましょう……
ちょっと砂糖多めな感じで:加藤知子&江口玲
コロムビアミュージックエンタテインメント (2005/12/21)
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加藤さんの演奏は弦をキュイーンと残響多めに響かせる感じ(演奏技術に関してはサッパリ分かってませんが)で、なんとも甘い印象。「愛のあいさつ」なんかではとても良い感じなのですが、ヴァイオリンソナタに関しては、ちょっと甘すぎかなあ、という印象を持っています。三善家ではおやすみ前に聴くといいと思います。
- 2006-12-08 (金)



