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のだめカンタービレ20巻 あらすじ・登場曲

のだめカンタービレ #20 (20) (講談社コミックスキス)のだめカンタービレ #20 (20) (講談社コミックスキス)
二ノ宮 知子

講談社 2008-03-13
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あらすじ(多少ネタバレ)

カントナ国際コンクール。清良はヴァイオリン部門、ターニャはピアノ部門で二次予選に進出。峰はこっそり清良の応援に、千秋や黒木、アパルトマンの面々はターニャの応援に行く。

ピアノ部門本選を見学に行ったのだめは、そこで「絶対に先輩(千秋)とやりたい」という曲を見つけて、やる気まんまんで帰ってくるのだが……。


感想(とてもネタバレ)


大きな大きな壁が見え、同時に「音楽」の新しい楽しみ方も見えた巻でした。

日本では1位が当然で、しかも留学して2年も頑張った清良がやっと3位だったり(ちなみに、9000ユーロは140万円ちょっとになります)、リサイタルも大盛況で、実力的には既に完成された音楽家なんだと(素人な私が)勘違いしていたのだめが、実はまだまだ力不足であることが示されたりと、「のだめ」の主要キャラたちは、まだまだ決して頂点を極めていない、というということが明示されました。これは同時に、さらに成長する余地があるよ、ということが明確に見えたということでもあると思うのですが。ところで瀬川悠人はいったい何位だったんでしょうか? けっこう重要な伏線のような気がします。

一方で、R☆Sオケに知り合った指揮者を紹介する千秋とか、パリにいて「日本」を意識した会話の中から世界を股にかけて活躍するみんなの姿が見えてくるところとか、のだめと千秋の合宿とか、ムッシュ長田の意味ありげな独り言とか、「新しい何か」を感じさせる要素も多かった。黒木くんの不器用さもいい感じでした。

また今回は、大物の曲がバンバン登場しました。ラヴェルのピアノ協奏曲なんかは、以前から「ぜひ出してほしい」というリクエストが多い曲だったと思いますから、とっておきの1曲になりそうな雰囲気です。そして、楽曲の解説が多かったのは、読者に新しい形で音楽を意識してほしいという意図もあるのかな、と思いました。ベートーヴェンとかショパンとか、改めてじっくり聴き込んでみたいと思います。


登場する曲

フレンチ・ヴァイオリン・ソナタ集p.8 サン=サーンス ヴァイオリンソナタ第1番ニ短調

清良も
このコンクールに
賭けてる――

カントナ国際コンクール ヴァイオリン部門の二次予選で清良が弾いた曲。峰がこっそり見守っています。
五嶋みどりさんのCDで。ピアノはロバート・マクドナルドさんでエルガーの ヴァイオリンソナタと同じコンビです。


別れの曲~ショパン名曲集p.13 ショパン エチュードop.25-11「木枯らし」

大丈夫
自信持って弾いてる!

カントナ国際コンクール ピアノ部門の二次予選でターニャが弾いた曲その1。ユンロン、千秋、黒木くんが見守っています。
ショパンの曲にはキラキラした曲やにぎやかな曲も多いのに、この曲は「木枯らし」という標題がぴったりの陰鬱な曲です。ドビュッシーとシューマンは聴いたことがありませんが、「変にターニャにはまりすぎた(ユンロン談)」というイメージがなんとなく浮かびます。この曲がコンクールに挑む前のターニャの心境で、のだめの音に憧れてのドビュッシー、そして「わたしにあるのは音楽だけ」という心の叫びの篭もったシューマン、みたいな。ストレート過ぎるかな……。


ロシア・ピアニズム名盤選27 ヴェデルニコフ/ドビュッシー:12の練習曲&ピアノのためにp.14 ドビュッシー 12の練習曲第11番「組み合わされたアルペッジョのための練習曲」

のだめの
あの
音の粒。
わたしも
あんなふうに――

カントナ国際コンクール ピアノ部門の二次予選でターニャが弾いた曲その2。
ロシア人であるアナトリー・ヴェデルニコフの演奏で。


シューマン:クライスレリアーナp.16 シューマン「クライスレリアーナ」op.16


今、わたしに
あるのは
音楽だけ――

カントナ国際コンクール ピアノ部門の二次予選でターニャが弾いた曲その3。
こちらもロシア人であるエレーヌ・グリモーの演奏で。
こちらも参考にどうぞ:クライスレリアーナ - Wikipedia

ベートーヴェン ベルクp.38 ベルク ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」

わたしも十分……
彼の所へ
帰りたい
――

カントナ国際コンクール ヴァイオリン部門の本選で清良が弾いた曲。可愛がっていたマノン(マーラーの未亡人の娘)の夭逝を受けて書かれたと言われ、「ある天使」とはマノンのこと。ベルクの天使との想いでが、峰の中では2年も離ればなれだった清良との思いでと重なったのでしょうか。
こちらも参考にどうぞ:ヴァイオリン協奏曲 (ベルク) - Wikipedia


ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第3番p.62 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番

“のだめちゃん
音楽に正面から向き合わないと
本当に心から楽しめませんよ”

のだめとフランクが見学に行ったカントナ国際コンクール ピアノ部門本選でロシア人ピアニストが演奏していた曲。
このCDは2008年の1月に発売になった、新しい(同音源のCDは以前にもあったようですが)CDです。リーリャ・ジルベルシュテインさんはロシアの女性ピアニスト。
こちらもどうぞ:ラフマニノフ


ラヴェル:ピアノ協奏曲p.77 ラヴェル ピアノ協奏曲 ト長調

のだめ、絶対あの曲を
先輩とやりたいです!!

のだめとフランクが見学に行ったカントナ国際コンクール ピアノ部門本選で演奏された曲。のだめはこれを聴いてウキウキ。しかし……。
「のだめ」の大きなキーとなりそうな曲ですね。以前にどこかの図書館でアリシア・デ・ラローチャのCDを聴いたことがありましたが、今は入手困難なようです。どれがおすすめなのか分かりませんが、とりあえず、価格が手ごろで、私も名前を知っている知っているマルタ・アルゲリッチで。
こちらも参考にどうぞ:ピアノ協奏曲 (ラヴェル) - Wikipedia


ショパン:ピアノ・ソナタ第2番&第3番p.124 ショパン ピアノソナタ第3番 ロ短調

こうして
ずっとそばで見てると
改めて……
すっげー集中力

のだめがオクレール先生から出されている課題その1。
こちらも参考にどうぞ:ピアノソナタ第3番 (ショパン) - Wikipedia


ヴェルディ:作品集p.132 ヴェルディ「リゴレット」

え……
千秋、行かないの? イタリア

のだめの特訓に付き合うため、千秋はイタリア行きをキャンセル。「リゴレット」はイタリア人オペラ作曲であるジェゼッペ・ヴェルディの代表作のひとつで、ヴィエラ先生が指揮するものだと思われます。
全部を演じると約2時間になるそうです。こちらのCDは「リゴレット」の一部のほか、ヴェルディの代表的なオペラを収録しています。
こちらも参考にどうぞ:リゴレット - Wikipedia


ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番・第31番・第32番p.150 ベートーヴェン ピアノソナタ第31番

またこんな大曲を……
立て続けにやるのかよ

のだめがオクレール先生から出されている課題その2。
ベートーヴェンの後期三大ピアノソナタという第30、31、32番を収録しているCDから、ベートーヴェンの演奏に評価が高かったというルドルフ・ゼルキンのCDを選んでみました。
こちらも参考にどうぞ:ピアノソナタ第31番 (ベートーヴェン) - Wikipedia

  • 2008-03-13 (木)