のだめカンタービレ21巻 あらすじ・登場曲
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あらすじ
孫Ruiの指名により、千秋とRuiによるラヴェル ピアノ協奏曲の公演が実現。Ruiのピアノを聴いて千秋は、自分がやりたかった演奏そのものであることに驚く。
そして公演。Ruiの演奏は自分のやりたいものとは違う、と信じていたのだめだが……。
感想(とてもネタバレ)
しかしまあ、以前のボロ・ボレロのときといい今回のラヴェルといい、Ruiってどこまでのだめにとって最悪のタイミングで現れるお邪魔虫なんでしょうか! いずれも狙ってのだめに嫌がらせをしているわけではないようですが、大いなる伏線……?
「結婚してくだサイ」というのだめを置いて千秋が向かったのは、ヴィエラ先生のオペラ「ファウスト」のリハーサル。ちょこっと調べただけですが、自分の人生を捧げた学問が無意味であったと嘆くファウスト博士のもとに悪魔メフィストフェレスが訪れ、ファイストはこの悪魔と契約する、というお話です。
ベートーヴェンの「嘆きの歌」に乗せて、フランスまで来て音楽を勉強しても無駄だったと嘆くのだめに、手を差し出す悪魔シュトレーゼマン。でも一方で、老いたシュトレーゼマンが無名のいち音大生に過ぎないのだめと共演というのも、なかなか悪魔的な取引のように思えます。
どちらにしても、シュトレーゼマンとのだめがピアノ協奏曲をやって見事に成功したとして、あんまりその先が見えない気がするんですよね。そこにオクレール先生や千秋なんかも絡んでいくのでしょうか???
もうひとつ、「音楽と愛」……というと変にポエム的ですが、音楽の道を究めることと、幸せな普通の生活を掴むこととのバランス、そこでの葛藤みたいなテーマも見えてきているのかな、と思いました。
後者を捨てて音楽の道を究めてしまったのが千秋父であり、シュトレーゼマンもそのクチと言えるかもしれません。Ruiは千秋の彼女はのだめと認めて一線を引こうとしているものの、のだめは音楽の面が不安で不安で、恋愛の面での安心が欲しくての「結婚してくだサイ」みたいな感じだったのかなと……。のだめには小さな頃のイヤな記憶もあるわけで、愛(というか普通の幸せ)に背を向けて音楽の道を突き進む、という生き方が嫌なんじゃないかと思いました。
登場する曲
P.12 モーツァルト 交響曲第31番「パリ」
ルー・マルレ オーケストラ4月の定期公演で演奏された曲。自信の感じられるオケの表情、そして穏やかな観客の表情が印象的です。
このCDの指揮者であるオットー・クレンペラーは遅いテンポで重厚に音楽の構築性を表現するスタイルが特徴だそうで、千秋のスタイルと似ているのかもしれません。
遠い空の下
高い岩山を着る厚い雲の向こう
歩いても 歩いても 逃げていく
この曲は21巻を通じてのだめが練習していきますが、初出はここのページ。上に引用したような第3楽章の情景に対し、のだめの演奏は「まだ活気のある歩調だね」とオクレール先生が指摘します。その活気は後ほどすっかり奪われてしまう感じになるわけですが…。
まだきっちり固めた演奏じゃないけど
その状態で聴いてほしいの
こちらの曲も21巻で何度も登場しますが、初出はこちら。Ruiの演奏を聴いて千秋が驚く場面です。
こちらのフランソワ・サンソンのCDは未聴なのですが、ジャジーでおもしろい演奏だそうなので紹介します。他のディスクとしては、「バーンスタインの弾き振りDVD」が大変良かったです。
P.45 ビヴァリー・ケニー(歌)/ヴィンセント・ユーマンス(作曲)「Tea for Two(二人でお茶を)」
パパはジャズもやってるの
時々ママに隠れてわたしと一緒に演奏してくれたり……
一度だけパパのライヴで弾いたことあるのよ!
一曲だけだけどね
Ruiが一曲だけパパのライブで弾いたことがあるという曲。もともと「ノウ・ノウ・ナネット」という舞台劇のテーマ曲で、この曲があまりにも有名になったため、映画のタイトルも「二人でお茶を」になったのだとか。
映画について、歌手ビヴァリー・ケニーについてなどは深く追ってみると面白そうなのですが(のだめのストーリーに何かが投影されているわけではなさそうですが)、ちょっとネットで調べただけではよく分かりませんでした。また後ほど……。
挑戦的なプログラム
いいことだ
Ruiとの共演ってだけじゃなく 千秋くんのチャンスでもあるんだから!
Ruiと共演するステージで、千秋とウィルトール・オケが演奏した曲その1。黛敏郎は20世紀の日本を代表する作曲家で、1997年に逝去するまで「題名のない音楽会」の司会を務められていたそうです。
Ruiと共演するステージで、千秋とウィルトール・オケが演奏した曲その2。非常に有名な曲です。
このCDでは、カラヤン指揮/ベルリン・フィルのラヴェルによる管弦楽版と、ラザール・ベルマンによるピアノ版で全曲が収録されています。
“地獄なんてたいしたことはない”
“たかがしれている”
のだめの「結婚してくだサイ」を軽くいなした千秋が参加した、ヴィエラ先生のリハーサルで歌われている曲。
グノーはフランスの作曲家で、ゲーテの「ファウスト」を元にこのオペラを作りました。ここで紹介しているのはCDでなくDVDです。
- 2008-08-12 (火)





